レイン･フォール 雨の牙

ジョン・レインは、日本人の父、アメリカ人の母を持つ暗殺者。27歳で軍の秘密工作員になり、アメリカがかかわった紛争でレインが知らないことはない。そんな彼が請け負った仕事は、極秘データは入っているメモリースティックを奪うこと。国土交通省の高級官僚、川村安弘の心臓に埋め込まれたペースメーカーを、同じ車両に乗り込んでいたレインが携帯で狂わせた。その間にメモリースティックを必死で探すレイン。人々が騒然となった駅のホーム。その一部始終をＣＩＡオフィスで監視カメラ越しに見ているホルツァー。だが、彼をあざ笑うかのようにレインは姿を消した。しかし、川村が持っているはずのメモリースティックはどこにも見当たらない。そして、動き出したのはメモリースティックを追う連中だけではなかった。ベテラン刑事タツが、この14ケ月の間に、高級官僚が３人自然死していることを疑問に思い、事件の真相を追い続けている。命を狙われている川村の長女をレインが間一髪で救出。二人は、大都会東京を逃避行する。